外国の車、そのなかでもポルシェに乗ることができるのは限られた人たちだけです。
とはいえ、ポルシェの維持費は他の車とくらべてもかなり高くなります。
維持費のなかで節約できるのは、なんといっても自動車保険料です。
ポルシェの保険料はどれくらいかかるのでしょうか?
ポルシェの車両保険はどうしても高くなる
車両保険は、車のキズや故障の修理のときに使われる保険で、加入することで保険料がかなり高くなるのが特徴です。
キズやヘコミには多額の修理費用がかかることがありますが、車両保険に入っていれば保険金でカバーできるわけですね。
修理にかかる費用は、車種によってちがいます。わかりやすくいえば軽自動車の修理代と、ポルシェの修理代は大きな差があるということです。
つまり、この修理代の差が、車両保険の保険料の差となって表れるのです。
修理代が安い軽自動車の保険料は安く、修理代が高いポルシェの保険料は高いということです。
このような車種による保険料の差を「車両料率クラス」といいます。
以下はトヨタとポルシェの車種ごとの車両料率クラスを比べた表です。
数字は1〜9で、1が最も安く、9が最も高い水準を表します。つまり、数字が大きいほど、保険料が高くなる仕組みです。
対人賠償 | 対物賠償 | 搭乗者傷害 | 車両保険 | |
---|---|---|---|---|
ポルシェ・911 | 7 | 1 | 5 | 7 |
ポルシェ・カイエン | 6 | 5 | 4 | 8 |
ポルシェ・パナメーラ | 6 | 3 | 4 | 7 |
トヨタ・アクア | 4 | 4 | 4 | 4 |
トヨタ・プリウス | 6 | 5 | 3 | 3 |
トヨタ・86 | 3 | 4 | 3 | 5 |
対人保険や対物保険は車種によって事故の発生しやすさが大きく変わることはないので、トヨタでもポルシェでも保険料にそこまで差はありません。
注目すべきは、車両保険の項目です。軒並み、ポルシェの数字が高くなっているのがわかりますね。
これはさきほど説明したとおり、ポルシェの修理費用が高いことが原因です。
この料率クラスは、損害保険協会が毎年見直しをしているので、前年は安かった保険料が急に高くなることもあります。
いずれにせよ、ポルシェの車両料率クラスは高いため、どの車種に乗ったとしても保険料が高くなってしまうのです。
ポルシェの車種ごとの保険料を具体的に見てみよう!
それではポルシェの車種ごとに保険料の相場を見ていきましょう。
これらはあくまでもシュミレーションですので、実際の保険料とは異なることがあります。
実際の保険料を知るには、一括見積りをご活用ください。
ポルシェ911カレラ、30歳以上補償の保険料相場
- ・ポルシェ911カレラ
- ・30歳以上、10等級
- ・フルカバータイプ、車両保険あり
- ⇒年間保険料11,1800円
年間自動車保険料は11,1800円です。
年齢条件が高いこともあり、保険料はやや低い水準になっています。
運転者限定特約を本人限定にすると、1万円ほど保険料が安くなります。
ちなみに車両保険をつけないと47,300円と半分になります。
ポルシェの場合は車両保険を付けることがほとんどでしょうが、修理代は自己負担するという人は外しましょう。
また、休日しか車を使わないのであれば思い切って車両保険をなしにするのも1つの方法です。
ポルシェ カイエンGTS、21歳以上補償の保険料相場
- ・ポルシェ カイエンGTS
- ・21歳以上、10等級
- ・フルカバータイプ、車両保険あり
- ⇒年間保険料204,700円
年間自動車保険料は204,700円です。
年齢条件を広くしたことで、保険料が大きく値上がりしています。
また、ポルシェ カイエンGTSはポルシェ911カレラの比べると、保険料率クラスが高くなります。
そのため車両保険の保険料は比較的に高めとなってしまいます。
20代の若者がポルシェに乗る機会はあまりないかもしれませんので、年齢条件を狭くすると保険料は安くなります。
ポルシェの保険料は高い。車両保険なしも検討すべき?
ポルシェに乗れる人にも、本当のお金持ちもいれば、お金を切り詰めてギリギリでポルシェに乗っている人もいるでしょう。
もし金銭的に余裕がない状態でポルシェに乗るのであれば、まず車両保険なしにすることをオススメします。
ご存知のとおり、車両保険をセットにすると、保険料が跳ね上がるからです。
車両保険なしだと、事故や故障で車の外装を直したいときに実費になってしまいます。しかし、修理が必要な状況になることもほうが確率的には低いわけです。
たしかにポルシェの修理費用は高いですが、払うかもわからない修理費用のために、毎年高い保険料を払う必要もないでしょう。
「自分は万が一のときに備えたいんだ!」という人は別ですが、ポルシェの保険料を安くしたいなら、まずは車両保険のカットを検討しましょう。
保険料が低めで、事故率が低い車種を選ぶのも一つのコツ
ポルシェの車種なら何でも良い、という人は少数派だとは思いますが、カイエンと911迷ってるという人は、911を買ってください。
保険料の節約、という視点で見ると、カイエンよりも911のほうが保険料をはじめとする維持費は安く済みます。
その最大の理由は、サイズです。やはり車体サイズが大きいほうが事故が起きやすいですし、保険料だけでなく自動車税もカイエンは高いです。
たとえば「カイエンと911で悩む!」という人は、保険料などの維持費を比べてみると、意外とすんなり決断できるかもしれません。
ポルシェの保険料を安くする方法とは?
ポルシェを乗るのは車好きのあこがれでもあります。
しかし、やはり保険料をはじめとする維持費はできるだけ抑えたいところ。
保険料は保険会社によって異なりますので、できるだけ複数の自動車保険を比較することをオススメします。
自分の車の車種、年齢などをもとに自動車保険料をチェックしてみるといいですよ。
まずはインターネットの一括見積りを活用して、ポルシェの保険料をチェックしてみましょう。